万年筆初心者に送る万年筆の魅力

突然ですが、私は万年筆が大好きです。
ですが、スポーツ観戦やゲームなどと比較して、自分の周りに同じ趣味を持つ人はやはり少数です。
万年筆に対して、高価であったり扱いが難しいというイメージを持つ方も多いと思います。そのため、万年筆は敷居が高いと感じてしまいがちです。
そこで、布教の意味を込めて、高校生の頃から万年筆を使い始めて万年筆歴7年の私が、万年筆の魅力について語りたいと思います!

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最近のスタメンの万年筆です。

 

万年筆の魅力

正直、筆記するということだけを目的にするなら、万年筆を使う必要はないと思います。
使いたいと思ったその瞬間にすぐに使えるボールペンと比較して、万年筆はインクを入れたり洗浄したりある程度の手間がかかるため、利便性に関してはボールペンに及びません。
しかし、手間がかかるからこそ持てる愛着や、万年筆ならではの筆跡、たくさんの種類のインクなど、ボールペンと比較しての魅力がたくさんあります。
ここでは、誰もが使用しているボールペンと比較して、万年筆のメリットとデメリットを紹介していきます。

 

疲れにくい

なんといっても長時間書いていても疲れないところが一番の魅力ではないかなと思います。
書く際に必要な筆圧がほぼ0です。
個体差はもちろんありますが、基本的に万年筆は万年筆の重みだけで字が書けます。
手で万年筆を支えてあげるだけで書けちゃいます。

 

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こんな風に手で万年筆を支えるだけでも万年筆の自重だけで書けます。

ちなみにこれは最近購入した仮面ライダーWの万年筆です。


同じようにボールペンで試してみても書けません。
こんな風に比較すれば万年筆が筆圧がいらないことが分かりやすいと思います。
筆圧0で書ける理由としては万年筆の構造にあります。毛細管現象を用いて筆記しているので、筆圧がなくても文字が書けるのですが、難しいので詳しいことは割愛します。

 

自分で育てられる喜び

万年筆は自分で育てられるという点も魅力の一つです。
「万年筆を育てる」と言われてもピンとこないと思いますので、簡単に説明します。
万年筆のペン先は金またはステンレスでできているものが多いです。
特に金は他の金属と比較して柔らかいため、使っているうちにペン先がだんだん削れていきます。
書き方の癖は誰にでもあるので、自分の癖に沿った形にペン先が削れ、使っているうちにどんどん書きやすくなっていきます。
長年使っていると自分だけの万年筆になってくれます。
同じボールペンを長期間使うことはあまりないと思うので、この点は万年筆ならではの魅力だと思います。

 

インクの色が豊富

万年筆のインクは本当に種類が豊富です。
少し前まではブラック、ブルー、レッドくらいしかなかったインクですが、最近ではピンク、オレンジ、紫など、様々な色のインクがあります。
一口に赤、ピンクと言ってもその種類は様々です。

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自分の持っているインクの中で赤に近い色を集めてみました。

私が持っているだけでもこんなにたくさんあります。


それこそ無限に種類があるので、自分の推しのイメージカラーなんかも絶対に見つけられると思います。
既存のインクだけでなく、自分でインクを調合して、自分だけの色のインクを作ることもできます。
さらに、ボールペンは基本的に一本一色(多色ボールペンもありますが、4色程度が一般的)であることに対し、万年筆は洗浄こそ必要なものの、インクの入れ替えも自由自在です。
私も所持している万年筆8本程度に対して、インクは30種類はあります。(数えたことがないので正確な数はわかりません。)
一方でその欠点は、万年筆インクの多くは耐水性がないという点です。
耐水性のあるインクも存在しますが、それらは扱いが多少難しいので個人的にはなかなか手が伸びません。いずれは挑戦したいと思っています。

 

万年筆は魅力がたくさん!

万年筆の布教の目的が大きいので、ボールペンとの比較と言いながら、かなり万年筆に寄った記事になってしまいましたが、もちろんボールペンにも魅力はたくさんあります。
その最たるものは利便性です。
ボールペンが筆記用具界の中で覇権を握っているのはひとえに便利だからです。
私もボールペンもかなり使います。大事な書類を書くときや、宅配便の受け取りなどのちょっとしたサインをする際はボールペンを使用します。
ですがそんな中でも万年筆に興味をもってくれた方は、挑戦してみてほしいなと思います。


次は、初心者の方にお勧め万年筆の記事を書きたいなあ、、、